買ってきた商品に貼ってある値札や商品ラベル、子どもが家中に貼ったキャラクターのシール、車に貼ったステッカーなど、シールを剥がす機会は意外と多いものだ。しかしシールを剥がしても「上手にとれない」「シールだけ剥がれてベタベタした部分が残ってしまった」など、キレイにとれなかった経験はないだろうか?
シールを上手に剥がすには、市販されている専用のシール剥がしを使う方法がある。シール剥がしをもっていない場合でも家庭にある身近なもので代用することも可能だ。
シールのベタベタが取りづらい理由と代用できる方法を紹介するので、困ったときはぜひ試してみてほしい。
シールを上手に剥がせない理由
シールを剥がしたとき、ベタベタとした部分が残ってしまうこともあるだろう。値札や商品ラベルなど、シールが上手に剥がせないのは「粘着剤(粘着糊)」がキレイに取れずに残ってしまうことが原因だ。粘着剤(粘着糊)の強度には種類があり、上手に剥がせないのは強い粘着剤が使われている可能性がある。
シールが上手に剥がせないと見栄えが悪いためガッカリしてしまうが、今回紹介する方法で、食器、ガラス、パソコン、車などに張り付いてしまった値札やシール、ガムテープ、両面テープをすっきりとキレイにできる。
市販のシール剥がしを使った方法
シール剥がしを身近なもので代用することはできるが、上手に剥がしたい場合、市販のシール剥がしを使うことも検討しよう。シール剥がしはホームセンターなどで購入できるスプレータイプの商品のことだ。
市販のシール剥がしを利用する手順
市販のシール剥がしを使う前提として、スプレーを吹きかけても大丈夫な素材かどうかを確認しておく必要がある。
【用意するもの】
・市販のシール剥がし
・拭き取り用の布や雑巾
- シール剥がしの説明書きを守り、剥がしたいシールに向けてスプレーする
- 所定の時間放置
- 指やヘラでシールをゆっくり剥がす
- 布や雑巾で拭き取って完了
以上が手順だ。
身近なものを代用したシール剥がしの方法
市販のシール剥がしを使えば難しさは一切なく、キレイにできる。しかしシール剥がしがなくても身近なもので代用可能だ。
「シール剥がしを買いに行けない」「買うほどでもない」という場合、代用できるものを知っておけば対処できる。
ボクパパの家では市販のシール剥がしを常備しているが、本来の用途に加えてシール剥がしにも代用できるものを使ったほうがコスパがいいと感じることも多い。
それではシール剥がしの代わりになる身近な商品を見てみよう。
シール剥がしの代用に「ドライヤー」を使う
身近な代用品としてドライヤーを使ってシールを剥がす方法もある。
シールをドライヤーの温風で加熱することで粘着剤が弱くなり剥がしやすくなる。ドライヤーの温風で温めたあとシールをゆっくりと剥がしてみよう。市販のシール剥がしはスプレーを吹きつけるので濡れてしまうが、ドライヤーなら濡れる心配もない。
濡らしたくないもののシール剥がしに適している。なおプラスチックなど熱に弱い素材にはこの方法が向かない場合もあるので温めすぎには注意が必要だ。
シール剥がしの代用に「中性洗剤」を使う
台所用の中性洗剤もシール剥がしに代用できる。中性洗剤は普段から使用することが多いだろう。中性洗剤には界面活性剤という素材が含まれている。この界面活性剤がシールの粘着剤の間に入り込んで隙間を作ってくれるため剥がしやすくなる。
【用意するもの】
・中性洗剤
・布か雑巾
・ヘラ(用意できなくてもOK)
- シールに中性洗剤をまんべんなくかける
- シールを覆うようにラップをして10分ほど放置
- 指かヘラを使ってゆっくりと剥がす
- 布や雑巾で水拭きする
上記の方法でシールを剥がせる。剥がした後は水拭きで中性洗剤を拭き取り、変色などが起こらないようにしよう。濡らしても問題のない場所であれば、中性洗剤で代用する方法がオススメだ。
シール剥がしの代用に「クエン酸」を使う
ナチュラルクリーニングを取り入れている家庭ではクエン酸を常備していることも多いだろう。クエン酸をシール剥がしの代用として使う際には、水と割った「クエン酸水」を用いるのが一般的だ。
クエン酸水の作り方は簡単。200ml程度の水をスプレータイプの容器に入れ、クエン酸を小さじ1杯入れて混ぜ合わせるだけだ。
【用意するもの】
・クエン酸
・水
・スプレータイプの容器
・布か雑巾
・スポンジやヘラ(用意できなくてもOK)
- スプレータイプの容器にクエン酸と水を入れて混ぜる
- シールにクエン酸水を吹きかける
- しっかりと浸透させて放置
- スポンジやヘラを使って剥がす
- 粘着面が残っている場合は再びクエン酸水を吹きかけて拭く
クエン酸水で代用すれば粘着剤によるベタベタも解決できる。
シール剥がしの代用に「アルコール」を使う
シール剥がしとしてアルコールの一種である「エタノール」も代用できる。エタノールといえば消毒液にも使われる成分だが、こちらは消毒用エタノールで、シール剥がしに使うのは無水エタノールだ。無水エタノールは消毒用エタノールよりもアルコール濃度が高くなっている。
【用意するもの】
・無水エタノール
・布か雑巾
・ヘラ(用意できなくてもOK)
- 剥がしたいシールに無水エタノールをかけて放置しよう
- しっかり染み込ませた後でヘラなどを使って剥がす
粘着剤が残ってしまった場合は、無水エタノールをかけて布や雑巾で拭き取ろう。洗浄力が高く市販のシール剥がしより多目的に使用できるため、便利なアイテムだ。
シール剥がしの代用に「パーツクリーナー」を使う
金属パーツなどを洗浄するパーツクリーナーもシール剥がしの代用として使える。
【用意するもの】
・パーツクリーナー
・ドライヤー
・布か雑巾
・ヘラ(用意できなくてもOK)
- シールにドライヤーの温風を吹きかけて剥がす
- 粘着剤が残っている箇所にパーツクリーナーを吹きかけて放置する
- 布や雑巾などで拭き取る
パーツクリーナーは脱脂や洗浄に使うための商品だが、粘着剤もキレイになくすことが可能だ。樹脂製品などに吹きかけると変形する場合や割れてしまうこともあるため、使用できるか事前に確認したほうがいいだろう。
シールのベタベタがどうしても取れないときは「重曹」を使う
重曹は「ベーキングソーダ」とも呼ばれる。焼き菓子を作る際の膨張剤など、料理やお菓子づくりにも使われるため、常備している人も多いだろう。
シールを剥がした後のベタベタとした部分がどうしても取れない場合は「重曹」の使用がオススメだ。重曹とクッキング用オイルを混ぜて使おう。
【用意するもの】
・重曹
・クッキング用オイル
・容器(重曹とクッキング用オイルを混ぜ合わせるために使う)
・布か雑巾
・ヘラ(用意できなくてもOK)
- 重曹とクッキング用オイルを1:1の割合で容器に入れて混ぜる
- 粘着剤がベタベタとしている箇所に塗る
- 塗った後は15分ほど放置
- 重曹とクッキング用オイルを混ぜたものを洗い流すか雑巾などで拭き取る
上記の方法で行うと、粘着剤のベタベタとした部分がピカピカのツルツルになる。どうしてもベタベタが残ってしまう場合にはぜひ試してほしい。
結論
シールがキレイにはがせなくても、ガッカリすることはない。中性洗剤やクエン酸など身近にある代用品でシール剥がしが可能だ。シールの粘着剤のベタベタもしっかりととれる。市販のシール剥がしを用意できないときは代用品を試してそのパワーを確かめてほしい。
コメント