カビはお風呂場やキッチンなどの水回り、クローゼットや押し入れなどの密封した空間にできやすい。カビを見つけたらすぐにでもキレイにして、今後生えないように対策したいものだ。重曹はさまざまな場所の掃除に役立つ万能な洗剤と言われているが、カビ汚れをキレイにできるのか確かめてみた。重曹を使った便利な掃除方法も紹介しているのでぜひ試してほしい。
カビ汚れは重曹でキレイにできる?
重曹は「ベーキングソーダ」や「炭酸水素ナトリウム」とも呼ばれる成分だ。パンやお菓子作りに使うことも多く、ナチュラルクリーニング用の洗剤としても知られている。重曹には菌を抑える「静菌効果」があり、カビの発生を防ぐ効果がある。しかしカビの菌まで取り除くことはできない。またカビの数を減らせるわけではなく、掃除しても完全に除去する洗浄力は期待できない。
カビには重曹とクエン酸のどっちが効果的?
重曹と同じナチュラルクリーニング用の洗剤として知られているのが「クエン酸」だ。
クエン酸は、酸性の性質をもっている。お風呂やキッチンなどの水回りについた水垢、トイレに付着した尿石の汚れを落とす効果が期待できる。クエン酸を使えばカビ汚れをキレイにできそうだが落とす効果はない。
重曹とクエン酸のどちらにもカビ汚れは落とせない。しかし、混ぜたり一緒に使うことでカビを落とす効果を発揮する。カビには重曹とクエン酸のどちらともを使う方法がオススメだ。
重曹とクエン酸を使ってお風呂のカビを落とす方法
カビが生えやすい場所のひとつがお風呂場だ。お風呂は湿気がこもりやすく、黒くてポツポツとしたカビが生えやすい。
黒カビが生えてきたら重曹とクエン酸で掃除しよう。ちなみにクエン酸はレモン汁やお酢でも代用可能だ。お風呂場で重曹とクエン酸を使う際は窓を空けるなど換気することも忘れずに行おう。
お風呂のゴムパッキンのカビを落とす方法
ゴムパッキンに黒カビが生えていたら、重曹にクエン酸を合わせ、少量の水を加えてペースト状にしたもので対処できる。
ペーストをカビに塗り、ラップで覆ってパックしてしばらく放置しよう。放置した後でラップをはがし、ブラシでカビをこすればキレイにとれる。
お風呂の床のタイルのカビを落とす方法
お風呂の床のタイルに生えたカビも重曹とクエン酸でキレイに落とせる。床を水で濡らした後、カビが生えている場所に重曹とクエン酸を2:1の割合でかけよう。
かけるとジュワジュワと泡が出てくる。泡の上からティッシュやキッチンペーパーをかけてパックし、ラップで覆って1時間ほど放置しよう。ラップを外してブラシでこすればカビを落とせる。
お風呂の天井や壁のカビを落とす方法
お風呂の天井や壁に生えたカビは重曹水とクエン酸をスプレーで吹きかけ、30分ほど放置して拭き取るとキレイになる。
重曹水とは重曹を水で溶かしたものだ。日頃の拭き掃除などにも使えるので作って常備しておくと便利だ。重曹水は重曹と水、スプレーボトルがあれば簡単につくれる。
500mlの水をスプレーボトルに入れ、その中に重曹(大さじ1杯程度)を加えれば完成
カビが生えそうな場所やキッチンのシンク、トイレなどさまざまな場所を掃除するときに使える。
お風呂以外の場所に生えたカビも重曹で落とせる?
お風呂以外の場所にもカビは生える。毎日寝ている布団やクローゼットの中にしまってある衣類、革靴などにも生えやすい。それぞれのカビの落とし方を確認しよう。
布団についたカビを重曹で落とす
布団の中でもカビが生えやすいのは汗などをかいて湿りがちになる敷布団だろう。敷布団にカビが生えてしまった場合は重曹水を使ってカビを拭き取ろう。
敷布団のカビを拭き取る際の重曹水の割合は、水300mlに対して重曹は大さじ2杯程度だ。スプレーボトルに入れて作ろう。
作った重曹水をカビがある場所に吹きかけ、3分ほど放置して布でカビを拭き取る。その後、消毒用のエタノールを吹きかけて5分ほど放置し、布で布団を叩くように拭き取ろう。仕上げに水拭きをして完了だ。敷布団にカビが生えたときはこの方法で対処しよう。
衣類についたカビを重曹で落とす
衣類にカビが生えることもあるだろう。衣類のカビは重曹と漂白剤を使うとキレイに落とせる。
衣類が入る大き目の容器に40~50℃前後のお湯をため、重曹と漂白剤を1:1の割合で入れよう。その中にカビの生えた衣類を1時間ほど浸け置きしたあと洗濯機で洗うとキレイになる。白い衣類は塩素系漂白剤、色落ちするものや柄物は酸素系漂白剤を使うといいだろう。
革靴の白カビを重曹で落とす
ずっと履かずに箱に入れっぱなしの革靴には白カビが生えることも多い。ボクパパもビジネス用や冠婚葬祭用の革靴に白カビが生えていて驚いたことがある。革はカビが繁殖しやすい。白カビが生えているからといっていきなり水洗いするのはNGだ。
靴の汚れを落とすためにブラッシングをしたあと、濡らした布に重曹を少しずつつけて革靴全体をこすろう。除菌スプレーを吹きかけ、2~3日ほど陰干ししたら靴専用のクリーナーで仕上げてメンテナンスが完了だ。
結論
水回りや湿気のある空間にはカビが生えやすい。換気をして風通しを良くしていても生えてしまうこともあるだろう。カビにはカビキラーなどの専用の商品も市販されているが、手元にない場合は、重曹とクエン酸を使って試してほしい。カビ予防にも効果を発揮してくれる重曹は心強い味方になってくれるだろう。
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