ヨーグルトを冷凍して保存したいと思ったことはないだろうか?冷凍保存しておけばその都度新鮮なヨーグルトが食べられそうだが、まずくなってしまう可能性もある。本記事では、ヨーグルトは冷凍しても大丈夫なのか?まずくなる理由やおいしく食べられるコツとレシピを紹介する。
ヨーグルトは冷凍できる?
ヨーグルトは冷凍して保存可能だ。しかし冷凍してもおいしく食べられるヨーグルトと、そうではないものがある。冷凍できるヨーグルトについてまずは確認しておこう。
プレーンヨーグルトは冷凍すると分離する
無糖のプレーンヨーグルトは冷凍に向いていない。プレーンのまま冷凍すると解凍時に分離してしまう。ヨーグルトのなめらかさはなくなり、ぼそぼそになるため、食べてもおいしくない。
加糖したヨーグルトは冷凍できる
もともと味がついている加糖ヨーグルトは冷凍できる。分離することなく解凍後もなめらかなので、おいしく食べられる。
プレーンヨーグルトは、砂糖やジャム、はちみつなどを入れて混ぜ合わせ、加糖にした状態であれば冷凍後に解凍しても分離を防げる。
ヨーグルトの冷凍方法
ヨーグルトの冷凍方法を解説していく。プレーンヨーグルトを冷凍させたい場合は10%程度の砂糖を加えてしっかりとかき混ぜておこう。100gに対して大さじ1程度が10%の目安だ。
- 加糖したプレーンヨーグルトまたは味のついたヨーグルトを保存容器または保存袋に入れる
- 保存容器の場合はそのまま、保存袋の場合は金属製のバットに置いて冷蔵庫へ入れる
保存袋に入れる際は、ヨーグルトを平らにしてから冷凍すると、食べたい分だけを手で折って小分けにできるため便利だ。
冷凍したヨーグルトの解凍方法
冷凍したヨーグルトは冷蔵庫へ移して自然解凍させるのがいい。半日ほど経過すれば、なめらかな状態に戻っている。
電子レンジの「解凍モード」を利用すると、自然解凍よりも早く食べることが可能だ。
冷凍ヨーグルトを使ったレシピ4つ
冷凍ヨーグルトはもとのままの状態に戻して食べることもできるが、アレンジ次第でフローズンやカッテージチーズにもなる。4つのレシピを紹介するので変化を楽しんでほしい。
ヨーグルトシャーベット
冷凍させたヨーグルトを削るとシャーベットとして食べられる。ふわっとした食感がクセになる。シャーベットにするには、凍ったままの状態でおろし金やスプーンを使って削るといい。ヨーグルトを凍らせる前にジャムを加えておくと味のバリエーションが広がる。
フローズンヨーグルト
ヨーグルトにホイップした生クリームを加えるとフローズンが楽しめる。暑い夏にぴったりのリッチな一品になる。作り方は以下のとおりだ。
【材料】
・プレーンヨーグルト 200g
・生クリーム 100g
・砂糖 大さじ4
- 生クリームに砂糖を大さじ2杯くわえてツノが立つまで泡立てる
- プレーンヨーグルトに砂糖を大さじ2杯くわえてよく混ぜる
- ②のプレーンヨーグルトに①の生クリームを加える
- 冷凍できる容器に入れて凍らせる
食べるときにフルーツやブルーベリージャムなどを加えるとより一層おいしく食べられるのでオススメだ。
スムージー
冷凍させたヨーグルトとフルーツを合わせ、ミキサーにかければスムージーになる。フルーツはお好みでいい。ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー系やバナナ、イチゴなどが合う。栄養豊富な冷たいドリンクが飲みたいときにぴったりだ。
カッテージチーズ
冷凍したプレーンヨーグルトを使えばカッテージチーズが作れる。
プレーンヨーグルトは先述のとおり、冷凍後に解凍しても分離してしまう。元の状態には戻らないが、カッテージチーズを作りたい場合は無糖のヨーグルトを冷凍して使おう。作り方は以下のとおりだ。
【材料】
・冷凍したプレーンヨーグルト
・耐熱容器
・ラップ
・ザル
・キッチンペーパー
- 冷凍したプレーンヨーグルトを耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで3~5分温める
- キッチンペーパーを敷いたザルに加熱したヨーグルトを流し込む
- ヨーグルトから水分(ホエイ)が出てろ過されたらキッチンペーパーに入ったヨーグルトを絞り、さらに水分を出す
- 絞り終えるとチーズの完成だ
冷凍したプレーンヨーグルトを電子レンジで加熱する時間によって出来上がるチーズの硬さが変わる。3分ほどの加熱で柔らかめのチーズ、5分ほどで硬めのチーズになる。
キッチンペーパーを絞るときは熱に注意しよう。ヨーグルトと分離されて出てきた水分はホエイで、栄養価が高く飲む点滴とも呼ばれている。捨てずに利用しよう。
冷凍したヨーグルトについてのQ&A
冷凍したヨーグルトについてボクパパが疑問に感じたことを調べてみた。Q&Aとしてまとめておくので、同じような疑問をもっている人は読んで解決してほしい。
冷凍したヨーグルトの賞味期限は?
冷凍したヨーグルトの賞味期限は気になるところだろう。保存期間の目安は1カ月程度だ。賞味期限は冷凍前のヨーグルトの状態によっても変化するが、3~4週間ほど。できるだけ早めに食べ切ることをオススメする。
ヨーグルトを冷凍すると乳酸菌はどうなる?
ヨーグルトには悪玉菌の繁殖を抑制し、腸を活発にする乳酸菌が含まれている。ちなみにヨーグルト100mlに含まれる乳酸菌の数はなんと約10億個だそうだ。
冷凍しない状態であれば乳酸菌は生きたままだ。冷凍すると一気に死滅するわけではないが、徐々に減少してしまう。
冷凍して解凍したヨーグルトを食べると乳酸菌の数は少なくなるが効果がなくなるわけではない。死滅した乳酸菌は腸内の細菌のエサになるなどして役立ち、腸内環境を改善してくれる。
冷凍したヨーグルトは離乳食に使える?
栄養価の高いヨーグルトは離乳食の定番といってもいいだろう。
乳製品のヨーグルトは生後7~8カ月頃くらいから食べさせることが可能だ。
冷凍していないヨーグルトは離乳食の中期ごろから与えても大丈夫だが、冷凍したヨーグルトに関しては見解が分かれる。与えてもいいという人もいれば、赤ちゃんには冷凍していないヨーグルトをその都度食べさせたほうがいいという意見もある。
冷凍したヨーグルトは離乳食に使えないわけではないが、食べさせるかどうかはそれぞれの家庭で判断が必要だ。
結論
ヨーグルトは加糖しているものであれば冷凍しても大丈夫だ。解凍後は冷凍前よりも少しだけゆるくなるが、そのまま食べてもおいしい。紹介したレシピも参考にヨーグルトを楽しもう。
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